数日前までとても寒かったのに、突如春めいた土曜の昼、FISHMANSのWEATHER REPORTを聴きながら爪切りをしていた。その時は何か難しいことを考えていて、ふと答えが出た気がしたんだけど、足の中指の爪を切る角度にこだわった瞬間、言葉として組み立つ前に霧散してしまった。何を考えていたかすらも忘れた。曲を止めて、それはとても心地よい時間で、日差しと、誰かが自転車を漕いでいく音が背中に注いだ。多分また思い出すし、今はまだ必要なかったんだ。