2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ひどくあっけらかんとした人を好きになってしまった。 子どもの頃ずっと本を読んでいたこと、概ね良かったと思っているけれど、行きすぎたメタに苛まれるのはこの所為か。 俯瞰しすぎるのは駄目。例えばたった今のこの幸せも、老けた私がしたり顔で「お前、…

水笠通公園

私の毎日がこんな色で、君はどう思うのだろう 思い出は触らないほど綺麗かな 桜が終わって公園には静けさが帰ってきた 雀と鳩と分け合う花曇り 向いてないけどやらなくちゃね 白いマンション達のグリッドは完璧でこわいよ 思い出は触れないほど綺麗だな 日差…

春眠〜脱線

枕という言葉が季語ならば、その季節は必ず春だと思う。 アート紙の冷たい表紙は、春の不透明な重みの澱んだ後頭部にこころよい枕になった。-三島由紀夫「急停車」 三島のように言葉を紡ぎたい。華美で、一文一文が重たい、生クリームのようなテクスト。 文…

本当はブロンがやりたかったけど、明日仕事だから我慢した。 起きれなくて無断欠勤したところとか、仕事で大きな失敗をしたところを想像したら手が出なかった。会社の人はみんな優しい。多分怒られるよりも心配されるだろう。なんで経理になんてなってしまっ…

座礁後三年八ヶ月経過

青いスライム越しの夕方 美しいが息が詰まる あの頃は目に映るもの全てが悲劇へ誘うメタファーだったと、いつかそう言えたらいいね 藤棚の下で守られた気になっていたけど、聖域を侵しているのは私だった 煙も化学物質もいらない 私の頭に合う枕さえあればい…

もうすぐ24歳

おんぼろのからだおんぼろの人生で愛する気持ちだけピカピカだ

メモ、蜜柑

8分の12拍子で並木道を歩く 私は依存症 なんでもいいの暇が潰せたら すぐ手放せるよ 君も気晴らし暇つぶし 叫ぶ代わりに恋をしている 踏み潰すために作る砂の城 ぺしゃんこになる前に溶けていった 気晴らしのため蔑ろにした思い出 確かにちゃんと見えるのに …

彼は、私自身は凡そ満足のいかぬこの顔立ちや身体つきを何ら気にしていないようで、それを証明するかのようにいつも向日葵の如き笑顔を向けてくれるのだった。その事は非常にありがたく、またこちらが気遅れするほどの彼の屈託のなさを表していた。私の素直…

球根 付け足し

無理に吐いたりしないでいいよ 風に応えて揺れるだけ 土曜日の朝は白い仕草で 猫の帰りを待っている 天気予報は君の機嫌も私の春風邪も 治す気がないみたい

高校生の頃から

本当に駄目な夜は小山田壮平のブログを開いて適当なところから読むんだけど、昔の記事の一つに(チューペット、あのパキッとわる氷菓の)という括弧書きが出てくる 今日、久しぶりに彼のブログを開いて読んでいたら、ふとその括弧書きに出会した 何年も前に読…

青色のタオルで右腕を擦っている時、恥ずかしくて涙が出てきました 涙は見えなかったけど 銀色が私の息を止めた時、中学生の時に見つけたツツジの花畑が匂いました 今はもうない この曲は本当に駄目な時に聴いて、そのまま駄目になるための曲です