2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

刺繍

託すことの眩しさよ 私たち咲きましょう 足もつれたのち、もうすぐ咲きましょう 日差しの元、愁うことなく 睫毛に憩う愛しさを、余すことなく見つめたい 時に、見えない糸を伝わせ 暗がりの窓を穿ち 涙流し込む夜も許してほしい 甘えてほしい あなたの中心に…

憔悴、許容回数ゆうに超えて再生 あなたが蠢いて崩れよう

呪いでありお守り 踏まれても枯れない雑草の名前をつけられました 庭には皮肉にも皮肉にも花が咲く

例えば、自身の過ちを過去形で話そうとしたのを現在形に言い直すみたいに、自らを苛めるような誠意がいつか実を結ぶとしたら、その時にはどうか自分にも他者にも寛容な人間で在りたい

ちょっとだけ、端っこだけ汚しておきたいの 私完璧にできないから先にバツつけといてもらうの

勝ち戦

あなた、あなた、といってもそれは貴方への眼差しじゃない、貴方を見ている私への眼差しだ。だから、詩だけはどこまで行っても私のものだ。

芸術は破壊と創造の螺旋の上にあるべきだが、私にはもう自分自身と永遠に答え合わせするための解説でしかない。鑑賞は感傷となり、生を失った。

今日のよすが

古本屋に来た。 本屋は物と情報の量でパニックになるから嫌いだけど今から喫茶店で読む本を調達しないといけない。 辛い気持ち、それも女にしか分からない気持ちの筈だから、女が書いた、とびきり寂しい本がいい。 だけど私は作家を知らない。とりあえず聞い…