彼は、私自身は凡そ満足のいかぬこの顔立ちや身体つきを何ら気にしていないようで、それを証明するかのようにいつも向日葵の如き笑顔を向けてくれるのだった。その事は非常にありがたく、またこちらが気遅れするほどの彼の屈託のなさを表していた。
私の素直は彼由来のもので、彼の面前にのみ発動された。