己の信仰

助からないと信じて、それを頼りに諦めを握りしめていたはずなのに。何かの間違いで全てが元通りになる時を未だ期待している自分に気づいて驚いた。最早定位置など初めからなかったのだと思う。なのに如何して。

後悔する方を選ぶのが自分のためだと思って。何故なら後悔は期待の結果であり、期待を棄てずに後悔し続けることがいつか来たる幸せに供する行為だと信じ込んでいたから。

いつか来たる幸せ?

しゃんとしていることが誇りだった頃に切に戻りたい。交際などでは決して救われない。他人に幸せにしてもらうなんて最も恥ずべき考えですよ。だのに、図星だから私は腹が立ったのでしょうね。自分の尊厳に背いていたのは自分自身だったのです。思想は、心底で信じ込んでいるものではなく、目指すものだと信じたいです。未だ、信じたいです。