渓谷

遠ざける 落としたものは
途端見えなくなる

泣けない貴方 帰れない私と
此処で運命みたいな顔をして

互いの青を塗り替えて微笑む
臆病な そして寂しい私たちを隠して

分かっている?
言葉以外の手段でかける
呪いの果てしなさ

拭えない悲しさは耐えていたい身体と
こうしてその場凌ぎの交渉をして

疑いの真赤を繰り返して染まる
孤独だ どうして悲しい?
私を帰して

見て
私の靄と君の霧が出遭ってしまったみたい